イントロダクション 基礎編

プロンプトとは

生成AIを効果的に活用するためには、「プロンプト」という概念を理解することが重要です。プロンプトは、AIに対して何を求めるかを指示するための言葉や文章のことを指します。この章では、プロンプトの基本的な概念と、効果的な指示の仕方について学んでいきましょう。

プロンプトって何?

プロンプトは、生成AIに対して指示を与えるための入力テキストです。AIはこのプロンプトに基づいて応答を生成します。言い換えれば、プロンプトはAIとの「会話の種」となります。どのようなプロンプトを入力するかによって、得られる応答の質や内容が大きく変わります。

例えば、簡単なプロンプト「天気予報を教えて」では、AIは一般的な天気予報情報を返すかもしれません。しかし、「明日の東京の天気を教えて」というように具体的な場所と時間を指定すれば、より詳細で正確な情報が得られる可能性が高くなります。

指示の仕方

効果的なプロンプトを作成するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここでは、プロンプトを作成する際の4つの基本的な指示の仕方について説明します。

1. 指示を明確にする

まず第一に、プロンプトの指示を明確にすることが重要です。AIは人間のように曖昧な表現を理解するのが得意ではありません。具体的で明確な指示を与えることで、AIはより正確な応答を生成することができます。

: 「良い本を教えて」ではなく、「ビジネスに役立つ最近のベストセラー本を教えて」といったように、具体的な条件や目的を明示することが大切です。

2. 立場を指定する

プロンプトに立場を指定することで、AIはより適切な視点から回答を提供することができます。例えば、特定の役割や専門家の立場から情報を提供するように指示することが可能です。

: 「子供に説明するように、太陽系の仕組みを教えて」と指定することで、難しい科学用語を避けた簡単な説明が得られるかもしれません。また、「マーケティング専門家として、新商品のプロモーション戦略を提案してください」といった指示も有効です。

3. 具体的な条件を設定する

プロンプトに具体的な条件を設定することで、AIの応答がより的確で有用なものになります。条件を明示することで、回答の幅を狭め、目的に合った情報を得やすくなります。

: 「2023年における最新のテクノロジートレンドを3つ挙げてください」というように、具体的な年や数量を指定することで、AIはその条件に合った情報を提供します。これにより、ユーザーは必要な情報に迅速にアクセスできるようになります。

4. 追加で指示をする

プロンプトは一度きりのものではなく、状況に応じて追加で指示を出すことも可能です。初回のプロンプトで得られた応答に対して追加の質問をしたり、さらなる情報を求めたりすることで、対話を深めることができます。

: 最初に「AIについて教えて」とプロンプトを出し、その応答を受けて「それはどのようにビジネスに活用できますか?」と追加で質問することで、より詳細な情報が得られるでしょう。

プロンプトの工夫でAIを効果的に活用

プロンプトは、生成AIを効果的に活用するための鍵となります。明確で具体的なプロンプトを作成することで、AIはあなたのニーズに合った回答を提供してくれます。生成AIは非常に柔軟であり、多様なプロンプトに対応することができます。そのため、試行錯誤を繰り返しながら、最適なプロンプトを見つけ出すことが大切です。

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